監査法人からコンサルへ──トーマツ・KPMG・PwC出身者のキャリアパス
2025.12.08
「35歳を過ぎるとコンサル転職は無理」──そんな声を聞いて、諦めかけていませんか?結論から言えば、コンサル転職に明確な年齢制限は存在しません。実際、大手ファームの中途採用者の約40%が35歳以上というデータもあります。
ただし、35歳以上の転職では「年齢相応の価値」を証明することが求められます。20代のようなポテンシャル採用ではなく、即戦力としての専門性が評価基準となるのです。
▼30代前半(30〜34歳)
この年代は最も転職市場での価値が高い時期です。事業会社で5〜7年の実務経験があれば、シニアコンサルタント〜マネージャーポジションでの採用可能性もございます。
求められる実績例:
・事業部門での実績(売上向上、コスト削減など定量的成果)
・プロジェクトマネジメント経験(5名以上のチーム運営)
・専門領域での深い知見(業界知識、技術スキルなど)
▼30代後半(35〜39歳)
この年代では、特定領域のスペシャリストとして認められることが重要です。業界特化型コンサルファーム(製造業専門、金融特化など)や、FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)など、専門性を高めてチャレンジするのも良いでしょう。
▼40代以上
40代でのコンサル転職は、シニアマネージャー以上の採用がメインです。経営層とのリレーション構築能力、大型案件の受注経験、部門マネジメント経験が必須となります。
ケース1:製造業出身→製造業特化コンサルへ(36歳)
自動車部品メーカーで生産管理部門のマネージャーを務めていたAさん。大手コンサルファームの製造業部門に転職し、サプライチェーン改革プロジェクトのリーダーとして活躍。年収は750万円から1,100万円にアップ。
ケース2:金融機関出身→FASへ(38歳)
メガバンクで法人営業・経営企画を15年経験したBさん。大手FASにM&Aアドバイザーとして転職。銀行時代のネットワークを活かし、案件獲得に貢献。年収は1,100万円から1,400万円に。
35歳からのコンサル転職は「遅い」のではなく、「成熟したプロフェッショナル」としての新しいスタートなのです。