監査法人からコンサルへ──トーマツ・KPMG・PwC出身者のキャリアパス
2025.12.08
コンサルティング業界への転職を考えたとき、多くの人が思い浮かべるのはデロイト、PwC、KPMG、EYといった「BIG4」でしょう。しかし、2025年現在、転職市場で注目を集めているのは、むしろ新興コンサルティングファームです。
大手出身者が立ち上げた新興ファームは、BIG4と同等の専門性を持ちながら、より柔軟な働き方と明確な事業戦略を持っています。クオンツ・コンサルティング、リヴァンプ、Dirbato、クロスピアコンサルティング、イグニション・ポイントといった企業名を聞いたことがあるでしょうか。
1. 成長スピードの速さ
新興ファームでは、入社数年でマネージャーやプロジェクトリーダーを任されることも珍しくありません。BIG4では10年かかるキャリアを、5年で積めるケースもあります。
2. 専門性の深掘り
多くの新興ファームは特定領域に特化しています。例えば、クオンツ・コンサルティングはM&A戦略に強みを持ち、リヴァンプは企業再生・事業再編のスペシャリスト集団として知られています。
3. 待遇の良さ
BIG4と比較しても遜色ない、あるいはそれ以上の年収水準を提示する新興ファームが増えています。成果主義が徹底されており、実績次第で30代前半で年収1,500万円以上も十分可能です。
◆クオンツ・コンサルティング
東証プライム上場のM&A総研ホールディングスが設立した新興ファーム。IT・DX領域に強く、データドリブンな経営支援が特徴です。
◆株式会社リヴァンプ
企業再生・事業再編を専門とし、経営層への直接提案が多いのが特徴。実行支援まで踏み込む「ハンズオン型」コンサルティングで評価されています。
◆Dirbato
DX・テクノロジー領域に特化し、プライム案件中心で高品質なコンサルティングを提供。急成長企業として、技術力と柔軟なキャリア支援が強み。
◆クロスピアコンサルティング
金融・クオンツ分野に強みを持ち、元シンプレクス出身者が多数在籍。高度な分析スキルを活かしたい方に最適です。
新興ファームへの転職では、「なぜBIG4ではなく新興なのか」を明確に説明できることが重要です。面接では、組織の成長フェーズに自分がどう貢献できるか、具体的な実績とともに語れる準備をしましょう。
また、新興ファームは採用人数が限られているため、情報収集が鍵になります。転職エージェントだけでなく、現役コンサルタントとの情報交換も積極的に行いましょう。
年収レンジ:600万円〜3,000万円(経験・役職により変動)